スマホで統計学

01

変数の分類

データには、種類によって「できること」と「できないこと」があります。
まずは変数を4つの尺度に分類する考え方を整理します。
このページのゴール

4つの尺度の違いを説明できるようになる

STEP 01

変数とは何か

変数とは、 さまざまな値をとりうるデータ のことです。

たとえば、 次のような都道府県に関するデータを考えてみましょう。

都道府県 地域名 気温 人口
北海道 北海道 10.0℃ 522万人
青森 東北 11.6℃ 124万人
岩手 東北 11.4℃ 121万人
宮城 東北 13.7℃ 230万人
沖縄 九州 23.8℃ 147万人

この表では、 「地域名」「気温」「人口」 それぞれの列が変数です。

分析の対象
例:北海道・青森・岩手・宮城…
↓ どんな特徴を記録する?
地域名
変数
気温
変数
人口
変数
対象ごとに異なる値をとる

統計学では、 このような変数を分析の対象としていきます。

ここがポイント
変数 = さまざまな値をとるデータ
表形式では、各列が変数にあたります。
STEP 02

名義尺度と順序尺度

まずは、 同じかどうかだけに意味があるデータ と、 順番にも意味があるデータ を見てみましょう。

名義尺度
質的変数

同じ値かどうかのみに意味があり、 カテゴリーやラベルとして扱うデータです。

○ 同じ / 違う
× 順番
× 差の大きさ
例:性別・職業・出身地・血液型
↓ 順番の情報が加わる
順序尺度
質的変数

同じ値かどうかに加えて、 値の順番にも意味があります。 ただし、 値の間の差の大きさまでは分かりません。

○ 同じ / 違う
○ 順番
× 差の大きさ
例:満足度・ランク評価・順位
名義尺度

A型・O型・B型・AB型
→ 並べる順番そのものには意味がない
対して
順序尺度

不満 < 普通 < 満足
→ 順番には意味がある
ここがポイント
名義尺度は「区別」、
順序尺度は「区別+順番」です。
STEP 03

間隔尺度と比例尺度

次に、 値の差値の比 に意味があるデータを見てみましょう。

間隔尺度

量的変数

間隔尺度では、 値の差の大きさ に意味があります。

代表例は気温です。

10℃
11℃
12℃
← 1℃ →
← 1℃ →

10℃と11℃の差の1℃と、 11℃と12℃の差の1℃は、 同じ意味を持ちます。

ただし、0℃は「温度が存在しない」という意味ではありません。

そのため、 20℃を10℃の 「2倍の温かさ」 とは考えません。

比例尺度

量的変数

比例尺度では、 値の比 にも意味があります。

代表例は、 長さ・重さ・人口・価格などです。

0 cm
5 cm
10 cm
0 cm = 長さがない

このように、 比例尺度では0が 量が存在しないことを表す基準 になります。

10cm は 5cm の2倍
200円は100円の2倍
間隔尺度

20℃は10℃の2倍の温かさ
→ そうは考えない
対して
比例尺度

20cmは10cmの2倍の長さ
→ そう考えられる
違いのポイント
間隔尺度は「差」まで、
比例尺度は「差+比」まで意味があります。
STEP 04

4つの尺度を比較する

4つの尺度は、 「何が比較できるのか」が 少しずつ増えていく関係になっています。

名義尺度

同じ / 違う
↓ 順番の情報が加わる
順序尺度

同じ / 違う + 順番
↓ 差の情報が加わる
間隔尺度

同じ / 違う + 順番 + 差
↓ 比の情報が加わる
比例尺度

同じ / 違う + 順番 + 差 + 比
4つの尺度の関係
名義 → 順序 → 間隔 → 比例 と進むにつれて、 比較できる情報が少しずつ増えていきます。
STEP 05

質的変数と量的変数にまとめる

4つの尺度は、 さらに 質的変数量的変数 の2種類に整理できます。

変数
質的変数
名義尺度
順序尺度
カテゴリーやラベルとして扱う変数
量的変数
間隔尺度
比例尺度
量を測るための目盛りをもつ変数

したがって、 このレクチャーで見た変数の分類は、 次のように整理できます。

質的変数
・名義尺度
・順序尺度

量的変数
・間隔尺度
・比例尺度
全体像
名義尺度・順序尺度は質的変数、
間隔尺度・比例尺度は量的変数として整理できます。
SUMMARY

変数の分類を整理する

変数とは
変数とは、 さまざまな値をとりうるデータ のことです。

表形式のデータでは、 地域名・気温・人口などの 各列が変数にあたります。
4つの尺度
名義尺度
同じ / 違う
↓ 順番が加わる
順序尺度
同じ / 違う + 順番
↓ 差が加わる
間隔尺度
同じ / 違う + 順番 + 差
↓ 比が加わる
比例尺度
同じ / 違う + 順番 + 差 + 比
質的変数と量的変数
質的変数

名義尺度
順序尺度
量的変数

間隔尺度
比例尺度
特に重要な3点
① 名義尺度は「区別」まで
② 順序尺度は「順番」、間隔尺度は「差」、比例尺度は「比」まで意味をもつ
③ 名義・順序は質的変数、間隔・比例は量的変数として整理する
最後に
変数は、 「どこまで比較に意味があるか」 という視点で分類できます。

名義 → 順序 → 間隔 → 比例 と進むにつれて、 扱える情報が少しずつ増えていきます。
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