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時系列データの記述
時系列データの変化を表す代表的な指標を使い分け、ラスパイレス価格指数とパーシェ価格指数の違いを説明できるようになる
時系列データとは何か
時系列データとは、 時間という変数に沿って観測されたデータです。
たとえば、毎年の出生数、毎月の売上、毎日の気温などは、 すべて時間軸をもった時系列データです。
ある時点を \(t\) とすると、 その時点で観測された値を \(y_t\) と表します。
そこから1期間後は \(t+1\)、 そのときの値は \(y_{t+1}\) です。
差と変化率で1期間の変化を見る
時系列データの変化を表す最も基本的な方法が 差です。
一方で、 「10増えた」という差だけでは、 元の値に対してどれくらい大きな変化なのかは分かりません。
そこで使うのが変化率です。
変化率は「元の値に対して何割変わったか」
平均変化率で複数期間の変化を見る
次は、1期間ではなく、 複数期間を通した平均的な変化率を考えます。
たとえば、100だった値が 5年後に120になったとします。
ここで、 毎年同じ平均変化率 \(w\)で変化したと考えます。
1年後には元の値に \(1+w\) を掛け、 5年間ならそれを5回掛けるので、
したがって、 T期間の平均変化率は、
100から5年後に120になった例なら、
そのため、複数期間では倍率を掛け合わせる必要があります。
\[ w= \left(\frac{y_T}{y_0}\right)^{1/T}-1 \]
指数化して基準時点と比べる
時系列データでは、 ある時点を基準時点として、 他の時点の値を比較することもあります。
基準時点を \(s\)、 比較する時点を \(t\) とすると、 単純な指数は次のように表せます。
イメージとしては、 基準時点をモノサシの1目盛り と考えます。
実務では、 基準時点を1ではなく 100として表すことがよくあります。
ラスパイレス価格指数を理解する
ここまでは、 1つの変数を基準時点と比較してきました。
しかし物価のように、 複数の商品価格をまとめて比較したい 場合があります。
その代表的な方法が ラスパイレス価格指数です。
\(q\):数量
0:基準時点
\(t\):比較時点
\(i\):品目
この式で最も大切なのは、 数量が分子も分母も \(q_0\) になっていることです。
費用はどれくらい変わった?
具体例で見てみましょう。
ラスパイレスでは、 比較時点になっても 基準時点の数量 \(q_0\)を使います。
基準時点を100とするなら、
基準時点の数量を固定して使うため、 比較するたびに数量のウェイトを作り直さなくてよい、 という特徴があります。
パーシェ価格指数と比較する
ラスパイレス価格指数と並んで重要なのが、 パーシェ価格指数です。
ラスパイレスとの最大の違いは、 数量に比較時点の \(q_t\) を使うことです。
基準時点より費用はどれくらい変わった?
先ほどと同じデータで計算すると、
基準時点を100とすれば、 パーシェ価格指数は 114です。
パーシェは \(q_t\)
どの時点の数量を重みにするかが違う
時系列データの記述を整理する
「どれだけ変わったか」と
「何を基準に比べるか」を考える
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