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確率変数

確率分布を理解するためには、まず「確率変数」という考え方をつかむ必要があります。このレクチャーでは、サイコロやコイン、身長などの具体例を使って、確率変数とは何か、そして離散型と連続型では何が違うのかを図から理解していきます。
このページのゴール

確率変数とは何かを理解し、離散型と連続型の違いを、具体例と確率分布の形から説明できるようになる

STEP 01

確率変数

ここからは、 確率変数と確率分布 について考えていきます。

最初に理解したいのが、 確率変数という言葉です。

たとえば、1個のサイコロを振ったときの目を \(X\) としてみましょう。

サイコロの目を \(X\) とする
1
2
3
4
5
6

\(X\) は、 1から6までのどの値をとるのかが、 サイコロを振る前には決まっていません。

そして、それぞれの値には どれくらい起こりやすいか という確率が対応しています。

値と確率が対応する
\(X\) の値
1
起こる確率
\(\frac16\)
\(X\) の値
6
起こる確率
\(\frac16\)

このように、 とりうる値それぞれに確率が対応している変数 を、確率変数と考えます。

ここがポイント
確率変数では 「どんな値をとるか」と「その値がどれくらい起こりやすいか」をセットで考える
STEP 02

確率分布を目で見る

確率変数の とりうる値と、それぞれの値が生じる確率との対応関係 を表したものが、確率分布です。

言葉だけでは少し抽象的なので、 サイコロの確率分布を実際に見てみましょう。

サイコロの確率分布
\(\frac16\)
1
\(\frac16\)
2
\(\frac16\)
3
\(\frac16\)
4
\(\frac16\)
5
\(\frac16\)
6
確率変数 \(X\) の値

この図では、 横方向に確率変数 \(X\) の値棒の高さにそれぞれの値が生じる確率 を表しています。

横方向
確率変数 \(X\) がとりうる値
棒の高さ
それぞれの値が生じる確率

今回は公平なサイコロなので、 1から6までのどの値についても、 生じる確率はすべて \(\frac16\) です。

つまり確率分布を見ると、 どの値が、どれくらい起こりやすいのか を一目で確認できます。

ここがポイント
確率分布 = 確率変数の値と、その値が生じる確率との対応関係
STEP 03

離散型の確率変数を理解する

確率変数には、大きく分けて 離散型連続型 があります。

まずは離散型から見ていきましょう。

サイコロの目は、 1、2、3、4、5、6という値をとります。

サイコロの目
1
2
3
4
5
6
1.1や1.5といった
サイコロの目は存在しない

つまり、 値と値の間が連続しているのではなく、 飛び飛びの値をとっています。

このような変数を、 離散型の確率変数といいます。

もう1つの例:コイン投げ
確率 0.5
確率 0.5

コイン投げも、 表と裏の間に別の結果が存在するわけではありません。

計算するときには、 たとえば表を1、裏を0のように 数字を割り当てて扱うこともできます。

表 → 1
裏 → 0
このように2つの値だけをとる変数を二値変数と呼びます
ここがポイント
サイコロやコインのように、 飛び飛びの値をとる確率変数が「離散型」
STEP 04

連続型の確率変数を見る

一方で、連続型の確率変数は、 値と値の間にもさらに無数の値が考えられる変数です。

たとえば身長なら、 170cmと171cmの間にも、 170.1cm、170.01cm、170.001cm…というように、 細かく見ればさらに値があります。

このように、 値が連続的につながっている変数を、 連続型の確率変数といいます。

連続型の確率分布のイメージ
身長
サイコロのように1つ1つの値に棒を立てるのではなく、
連続した広がりをもつ分布として表現します。

サイコロのように、 1、2、3……という1つ1つの値ごとに確率を見るのではなく、 連続型ではこのような なめらかな分布の形で考えます。

この連続型の確率分布を 数式で表すときに使うのが、 後半で学ぶ確率密度関数です。

ここがポイント
連続型の確率変数は値が連続しているため、
確率分布は棒グラフではなく、連続した曲線の形で表される
STEP 05

離散型と連続型を整理する

ここまで見てきた 離散型連続型を、 最後に並べて整理しておきましょう。

違いを見るときに重要なのは、 確率変数がどのような値をとるのかです。

離散型
値が飛び飛び
1
2
3
4
5
6
値: 1、2、3…のように飛び飛び
例: サイコロの目、コイン投げ
分布: 1つ1つの値に確率が対応する
一方で
連続型
値が連続している
値: 値と値の間にも無数の値がある
例: 長さ、重さ、時間
分布: 連続した広がりとして表現する
迷ったら、ここを見る
値と値の間にも
別の値が存在するか?
存在しない 離散型
存在する 連続型

ここまでが、 確率変数と確率分布を理解するための前半部分です。

次は、 こうした確率分布を数式で表す 確率関数・確率密度関数、 そして累積分布関数を見ていきます。

ここがポイント
確率変数が離散型か連続型かによって、 確率分布の表し方も変わる
SUMMARY

確率変数を整理する

確率変数
とりうる値それぞれに確率が対応する変数
確率分布
値と確率の対応関係を表したもの
離散型
サイコロやコインのように飛び飛びの値をとる
連続型
長さ・重さ・時間のように値が連続している
確率分布を理解する流れ
確率変数がある

値ごとの起こりやすさを見る

その対応関係が確率分布
離散型と連続型
離散型
値が飛び飛び
連続型
値が連続している
最後に
まずは「確率変数とは何か」と、 離散型・連続型の違いをイメージできればOK
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