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散布図と共分散・相関係数
ここでは、そのばらつき方の“共鳴”を、散布図・共分散・相関係数から捉えます。
散布図・共分散・相関係数が、2変数のばらつき方の関係をどのように表しているか説明できるようになる
散布図を平均から見る
2つの量的変数の関係を図で表したものが 散布図です。
散布図を見るときのポイントは、 それぞれの変数の平均を基準に考えることです。
それぞれの点について、 xの平均からどれくらい離れているか、 yの平均からどれくらい離れているかを見ます。
偏差の積を「面積」で考える
ある点について、 xの平均との差を横の長さ、 yの平均との差を縦の長さとして考えてみます。
xとyがともに平均から大きく離れているほど、 この面積も大きくなります。
つまり、2変数のばらつき方が強く“共鳴”しているほど、 面積が大きくなると考えられます。
共分散で共鳴を数値化する
各データについて計算した 「xの偏差 × yの偏差」をすべて平均したものが 共分散です。
STEP02で見たように、 \((x_i-\bar{x})(y_i-\bar{y})\) は、 散布図では横の偏差 × 縦の偏差でできる 「符号付きの面積」と考えることができます。
ここで重要なのが、 点が平均を境にした4つの象限のどこにあるかです。
したがって、右上・左下に大きな面積が多く集まれば、 プラスの値が蓄積されて共分散は正になります。
反対に、左上・右下に大きな面積が多く集まれば、 マイナスの値が蓄積されて共分散は負になります。
yも大きい傾向
yは小さい傾向
4つの象限にまんべんなく点が散らばる場合には、 プラスとマイナスの面積が打ち消し合います。 そのため、共分散は0に近づきます。
正なら同じ方向、負なら反対方向にばらつく傾向を表す
ちなみに、xとx自身の共分散を考えると、 次のようになります。
※ここでは記述統計として、データ数 \(n\) で割る共分散を扱っています。 推測統計では、分散と同様に \(n-1\) で割る 不偏共分散も登場します。
相関係数で単位の影響をなくす
共分散には弱点があります。 それは、変数の単位や値の大きさに依存することです。
そこで、共分散を標準化したものが 相関係数です。
標準偏差の積で割ることで、 xとyのばらつきの大きさに左右されず、 相関係数は-1から+1の範囲で表されます。
強い負の相関
無相関
強い正の相関
なぜ相関係数の最大値は1なのか
相関係数が1になる最も分かりやすい例は、 xとx自身の相関を考えることです。
xとxの共分散 \(s_{xx}\) は、 xの分散 \(s_x^2\) でした。
一方、分母も、 \[ s_xs_x=s_x^2 \] です。
同じ変数どうしなら、 ばらつき方は完全に一致します。 そのとき相関係数が1になるわけです。
相関係数と散布図を対応させる
相関係数の値が変わると、 散布図の見え方も変わります。
0.8や0.9のように絶対値がかなり大きくなると、 点から「線」をイメージできるほど、 対角線上に並んで見えるようになります。
また、相関係数は次のようにも表せます。
散布図・共分散・相関係数を整理する
数値で見る → 共分散
比較しやすく標準化する → 相関係数
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