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クロス集計表とオッズ比

2つの質的変数の関係を調べるときには、クロス集計表が役立ちます。このレクチャーでは、人数を割合に変えて関係を読み取り、さらに「オッズ」と「オッズ比」を使って2つのグループを比較する方法を理解します。
このページのゴール

クロス集計表から行パーセント表を作り、オッズとオッズ比の意味を具体例から説明できるようになる

STEP 01

クロス集計表とは何か

クロス集計表とは、 2つの質的変数を行と列に分けて、 それぞれの組み合わせに何人いるかを整理した表です。

ここでは、 「ある生活習慣があるか・ないか」を行、 「病気があるか・ないか」を列にとります。

列 = 病気の有無
病気あり
病気なし
習慣あり
30
20
50
習慣なし
10
40
50
40
60
100
たとえば「習慣あり × 病気あり」に 30人いることが分かります。

この表からは、 全体が100人であることや、 それぞれの組み合わせの人数を読み取ることができます。

ただし、行と列の関係性を見たい場合には、 人数だけでなく割合に直すと分かりやすくなります。

ここがポイント
クロス集計表 = 2つの質的変数を行と列に分けて人数を整理した表
STEP 02

行パーセント表で割合を見る

行と列の関係をより見やすくするために、 今度は人数を割合に変えてみます。

今回は各行の合計を100%とする 行パーセント表を作ります。

習慣あり:50人
病気あり
\[ \frac{30}{50}=0.6 \] 60%
病気なし
\[ \frac{20}{50}=0.4 \] 40%
習慣なし:50人
病気あり
\[ \frac{10}{50}=0.2 \] 20%
病気なし
\[ \frac{40}{50}=0.8 \] 80%
病気あり
病気なし
習慣あり
60%
40%
習慣なし
20%
80%

習慣ありの人では病気ありが60%、 習慣なしの人では病気ありが20%です。

このように行ごとの割合を比べると、 習慣の有無によって病気の比率が違うことが見えやすくなります。

ここがポイント
行パーセント表では、 各行を100%として列の割合を比較する
STEP 03

オッズとは何か

次に、 オッズという考え方を使います。

オッズは単なる「起こる割合」ではありません。

起こる割合と、起こらない割合の比 です。

オッズ
\[ \text{オッズ} = \frac{\text{起こる割合}} {\text{起こらない割合}} \]

まず、習慣ありの人を見ます。

習慣あり
病気あり 60%
なし 40%
\[ \text{オッズ} = \frac{0.6}{0.4} = 1.5 \]

次に、習慣なしの人を見ます。

習慣なし
20%
病気なし 80%
\[ \text{オッズ} = \frac{0.2}{0.8} = 0.25 \]
習慣あり
1.5
習慣なし
0.25
ここがポイント
オッズ = 「起こる割合」÷「起こらない割合」
STEP 04

オッズ比で2つのグループを比較する

ここまでで、 2つのグループのオッズが求まりました。

習慣あり
\[ \frac{0.6}{0.4} = 1.5 \]
習慣なし
\[ \frac{0.2}{0.8} = 0.25 \]

この2つのオッズをさらに比べたものが オッズ比です。

\[ OR = \frac{ \text{習慣ありのオッズ} }{ \text{習慣なしのオッズ} } \]
\[ OR = \frac{ 0.6/0.4 }{ 0.2/0.8 } \] \[ = \frac{1.5}{0.25} = 6 \]
オッズ比 = 6
習慣あり群の「病気ありとなるオッズ」は
習慣なし群の6倍

ここで注意したいのは、 病気になる確率が6倍という意味ではない ことです。

あくまで比較しているのは、 「病気あり」と「病気なし」の比である オッズです。

ここがポイント
オッズ比 = 2つのグループのオッズを「何倍か」で比較する指標
STEP 05

オッズ比の読み方を整理する

オッズ比は、 1を基準にすると読みやすくなります。

\(OR=1\)
2つのグループのオッズが同じ
\(OR>1\)
分子側のグループのオッズが大きい
\(OR<1\)
分子側のグループのオッズが小さい

今回の例では、 分子を「習慣あり」、 分母を「習慣なし」としているため、

\[ OR=6>1 \]
習慣あり群の方が、 病気ありとなるオッズが大きいことを表します。
問題で迷わないために
何が行で、何が列かを確認する
どちらのグループを分子にするか確認する
まず各グループのオッズを作る
最後に2つのオッズを比べる

表に書かれた数字を機械的にA・B・C・Dへ当てはめるのではなく、 何と何を比較しているのか を確認してから計算することが大切です。

ここがポイント
オッズ比は「1」を基準に読み、
どちらを分子に置いたかを必ず確認する
SUMMARY

クロス集計表とオッズ比を整理する

クロス集計表
2つの質的変数を人数で整理する
行パーセント
各行を100%として割合を比較する
オッズ
起こる割合 ÷ 起こらない割合
オッズ比
2つのグループのオッズを比較する
クロス集計表

行パーセント表

オッズ

オッズ比
最後に
人数 → 割合 → オッズ → オッズ比
の順に考えると理解しやすい
NEXT STEP

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